人々

《部下に仕事が振れない》その心理

こんにちは!
リトリーブサイコセラピーという方法で 安心して幸せに生きる ためのお手伝いをしています。
心理カウンセラー・セラピスト 藤本あ礼 です。


行方不明だった2歳の理稀ちゃん
退院されて本当に良かったですよね

その彼を発見した、今話題のスーパーボランティア 尾畠春夫さん。
すごいですねーーー!!

あれから、またすぐに
豪雨災害の被災地に行かれています。
あんな風に、一途に応援されて一生懸命してもらえたら

困っている方や被災地にいらっしゃる方々には、本当に心丈夫なことだと思います。

辛い時は、大人だって誰かに頼りたい。
サポートされたいもの。
助け合いの大切さを強く感じるこの頃です。
尾畠さんのような存在はありがたいですね!!

さて、今日は

《部下に仕事が振れない》その心理についてです。


ある男性のGさんのお悩み


少し前に会社で昇進しました。

初めて部下を持ったのですが、彼らに仕事を触れなくて困っています。
気が付くとたくさん仕事を抱えていて、一人で残業しています。

どうしたらいいでしょうか。


Gさんに何が起こっているのか?


話を聞いてみると

仕事を振った後、部下にそんな仕事も自分でできないのかと思われたり
その仕事について質問されて、もし、答えられなかったらダメでバカな上司だと思われてみんなが離れて行ってしまうのではないかという不安があることがわかりました。

つまり、彼は、そもそも自分のことをダメでバカな人間だと、思っているのですね。
それがバレないように、仕事を1人で抱え込むことをやめられずにいました。

これは苦しい状態ですーえーん

でもね、私が疑問に思うことは Gさんは本当にダメでバカな人なの?っていうことです。

人々


なぜ、自己否定が強いか?


リトリーブサイコセラピーでは 自己肯定感の基本は養育者(親)と子どもの間で結ばれる愛情に依ると考えています。
これを、 愛着 と言います。

Gさんの育った家庭を伺いました。

彼の家は、代々続く長兄の家でした。
Gさんは二人兄弟の次男。

忙しい両親に代わり祖母が彼を育てました。
勉学が優秀な跡取りのお兄さんに対する家族の期待は大きいもので

みんなの注目はいつも兄に注がれていましたが、この家を出ていく役目の彼は
家を出てもちゃんと食べて行けるよう
社会に出ても恥にならないよう
ちゃんとした人になりなさい

そう、言われ続けていました。

耳にタコ
耳にタコ…(画像をお借りしました)

両親や祖父母の繰り返される言葉を聞き続けていくうちに、Gさんの中にこんな気持ちが生まれました。
自分は、兄と違って両親に見てもらえないダメでバカな人間なのだから
せめて、この家の人間として
恥にならないようちゃんとできるようにならなきゃ!
それができなかったら完全に見放されてしまう

そんな感覚を、大人になっても、ずっと持ち続けていたのでした。
なので、仕事や責任を取る場面になると、もともとダメでバカなのに、それが、バレてしまったら
できなかったり、失敗してしまったら
みんなから見捨てられる

そんなことになったら
俺は生きていかれない
という恐怖が発動してしまっていたんですね。

Gさんの変化


リトリーブのセッションを受けて
Gさんの中にあるダメでバカな自分という感覚や
ちゃんとできないと部下が離れて行ってしまう恐怖は、もともと、家族との関係で形成されたものだということに気づきました。

そして、本当は次男で家を継がないとしても
できてもできなくても
どんな自分でも大切に愛して欲しかった
大切に愛してもらえなくて
死ぬほど怖くて悲しかったという、ずっと隠して我慢してきた、本当の気持ちを何度もセッションをする中で解放していきました。

しばらく経ってから

Gさんから
部下に仕事を振ることに躊躇がなくなった!
という嬉しい連絡をいただきました。

今は、自分がわからないことを隠さず
部下と一緒に解決策を考えたり

部下に教えてもらったりすることを
楽しんでいられるようになったそうです。

その結果
みんなとの距離が近づいて

人は本当は優しい!ことに初めて気づいたそうです。

職場仲間

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