私も引きこもりだった ②
こんにちは!
リトリーブサイコセラピーという方法で 安心して幸せに生きる ためのお手伝いをしています。
心理カウンセラー・セラピスト 藤本あ礼 です。
自然災害が続いていますね。
台風で被害に遭われた方々、北海道の皆さまのご無事、心の癒し、回復をお祈り申し上げます。
私の住む場所もいつ災害に遭うかわかりません。
他人事ではないと感じます。
色々な備え、大切ですね!
さて、前回は「社会的ひきこもり」についての説明とともに、私自身の体験を書きました。
今日は、その続きです!
やめたいけれど、やめられない
ひきこもりの人は、学校に行かず、働きもせず
親のすねをかじり続けて
甘えて生きている…
確かに、そういう面もあります。
でもね
当事者は、ひきこもりをやめたいと内心は思っているんですね。
でもやめられない。
🔷人と関われなくて孤独で死にたくなる
🔷とにかく全てが漠然と怖い
🔷社会的に上手くやれない自分に、これ以上絶望するのが耐えられない

などなど、そういう恐怖があるからです。(ほぼ、死の恐怖です)
この、やめたいのにやめられない状態をダブルバインドと言って
アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような、留まるも地獄、進むも地獄のどっちにも進めない、心の葛藤状態です。
外に出たら死の恐怖が待っているし、家に居続けても自分の人生は生きられない。
苦しいんですね。
なんにもしていなくてもエネルギーが消費されてしまいます。
完全にどん詰まりのスタック状態です。
ひきこもりから、どう抜け出すか?
精神科医の斎藤 環先生は、TVのインタビューの中で、
ひきこもりの支援の8割は、家族間での「対話」を成功させることにつきます。
不登校やひきこもりがこじれるのは「対話」の欠如です。と仰っていました。
「対話」って何だろう?と思った人もいるかもしれません。
これは、押しつけ、議論、説得、正論、叱咤激励ではなくて、ひきこもっている子どもの話を聞いて、理解し共感するということです。
なぜ、ひきこもろうと思ったのか?
どんな気持ちでいるのか?
時間をかけて聞いて理解をしようとすること。
そして、ひたすら相手を受け止めるだけではなく、家族も対等な立場でどんな思いでいるのかを伝え、お互いの思いを共有することもとても大切です。
私自身のことを振り返って、大切だと思うのは
ひきこもりをやめたい! という自らの気持ちと
どんな自分でも居ていい安心感 が大切で必要だと思います。
私の場合はね
ある時、母に「病院に行きなさい」と言われたのです。
その時は、ムカッとしたけれど
でも、やっぱりおかしいよな、私って納得したところがありました。
そんなふうに考えているうちにだんだん
今のままではヤバイかも
何とかしなくちゃ
と思えたのですね。
それが、抜け出すきっかけになりました。
病院を進められたけど、薬を飲みたくないし、自分では、病気じゃないと思っていたので、臨床心理士のところへしばらくカウンセリングに行きました。
初回のカウンセリングで
ご両親の荷物をあなたが背負っている
そこにあなたの苦しみがある
と先生に言われました。
自分が変で、ダメで、おかしいから
ひきこもりになったと思っていたので、あなた自身の問題だけではないと教えてもらえて、気が楽になりました。
カウンセリングを続ける中で、どんな自分でも受け止めてくれる人がいることがわかって、自分の中に安心感が育っていったのだと思います。
これが、斎藤先生の言う「対話」だったかなと思います。
そうこうしているうちに、なんとなく、ひきこもりから抜け出ました。
最後に
ひきこもりになる人の多くは子どもの時から、自分を生きることにどこか違和感を持っているのではないかと思います。
いや、そもそも
生きることがよくわからないと、感じているのではないでしょうか。
私自身も、カウンセリングでひきこもりから抜け出たものの、自分の人生を生きることがずっとわからず、漠然と死にたい感覚は感じ続けていました。
人への恐怖や集団に馴染めない感じは変わらずありました。
これらの感覚はリトリーブと出会ってから解決されました。
長い期間かかっても、自分らしく安心して生きるには、自分自身の苦しみと向き合うことの大切さを身をもって経験してきました。
その中でわかったことは、自分を癒すことは、一人ではできないということです。
必ず誰かの助けが必要です。
一緒に伴走してくれる人が必要です。
他者に受け止めてもらいながら、安心感を育てなければ前に進むことは難しいでしょう。
もし、このブログを読んでいるあなたが、引きこもりから抜け出したいけど、それが出来なくて苦しい思いをしているのだとしたら
誰かに助けを求めることをどうか、して欲しいと思います。
あなたの勇気がまずは第一歩になるから。
社会的ひきこもりは絶対に抜け出せる。
本当は人と繋がりたくて、仕方のない人が引きこもっているのだから。
愛着障害、うつ、人が怖い、ひきこもり、パニック障害など
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