親を憎めば憎むほど親に似る
こんにちは!
リトリーブサイコセラピーという方法で
安心して幸せに生きるためのお手伝いをしています。
心理カウンセラー・セラピスト 藤本 あ礼です。
先日、リトリーブの仲間たちと
ハイキングに行ってきました。
本当は、山登りだったんだけれど
雨が降ったので、ハイキングに変更して
雨に濡れる、神秘的な紅葉を見てきました。
(カズ姐さんのお写真をお借りしました)
集団行動とか、苦痛でしかなかった私が
みんなと、ただ楽しんでいられることが
奇跡のようだけれど、嬉しいです。
--------------------
今日のブログは
「親を憎めば憎むほど親に似る」
について書きます。
❑よくある話
昔むかしあるところに
親を憎んでいる子どもがいました。
Yちゃんといいました。
Yちゃんの両親は
Yちゃんの望むように、安心するように
大事に育ててはくれませんでした。
Yちゃんは、幼心にたくさん傷ついて
絶望し続けた結果
これ以上、傷ついたら死んでしまう…
そう感じて、心を閉ざすことを決めました。
そして、両親への愛を憎しみに変え
愛の記憶を、心の奥底へ葬り去りました。
絶対に、あいつらみたいな
ひどい人間にはならない
Yちゃんは、強く心に誓いました。
それから、大人になって
Yちゃんは自分の家庭を持ちました。
子どもが生まれて、しばらくして
気づいたのです。
「私も、子どもを大事にできない…
大嫌いな親と一緒だ…」
❑私もそうだった
親みたいな人間には
死んでもなりたくない
そう話されるクライアントさんて
多いんです。
実は、私も
同じ気持ちを持っていましたのよ。
絶対に、親みたいにはならない。
固く心に誓っていたんです。
ところがですね、大人になるにつれ
自分の家族や友人に対して
親と同じような接し方をしていることに
気づくことがでてきました。
親に似た自分を発見するたびに
強い嫌悪感に襲われ
そんな自分を無いことにして
感覚や感情を閉ざして
現実から目を背けました。
❑嫌なのに、なぜ似てしまう?
原因は色々あると思いますが
今回は、二つの要素について
この謎を解いてみたいと思います。
二つの要素
それは
・執着
・人生脚本
です。
❑執着とは
執着:一つのものに心をとらわれて
そこから離れられない状態
突然ですが、、
「レモンを、
思い浮かべないでください。」
今、どんな感じがしますか?
レモンが浮かびましたか?
黄色が浮かびましたか?
唾液が出てきましたか?
多くの場合、何らかのイメージや
反応が起こるのではないかと思います。
思い浮かべないで、と言っているのに
結果思い浮かべてしまう。
これを、否定命令と心理学では言います。
同じように、
親みたいには絶対ならない
という考えは
なりたくない親を
最初にイメージしやすいので
結果的に、イメージしたものに
意識が向いて現実化してしまう
ということが起きやすいのです。
じゃあ、どう考えたらいいの?
という疑問がでてくるけれど
・両親のような自分でもOK
・両親を許して受け入れる
ことができたら
執着から解放されて
両親へ意識が向かなくなるでしょう。
まぁ、でも、それができたら
苦労はしないんだよね、、っていう。
だって、本音は
🔵両親に、今までの
自分への酷い扱いについて
自分の辛かった気持ちを
ちゃんと汲んだ上で謝ってほしい
とか
🔵両親に、どんな自分でも
受け入れて愛してもらいたい
とか
🔵記憶から完全に消したい
とかだから。
❑不都合な現実
結局のところ、認めたくないけど
両親からたくさん傷つけられたし
認めたくないけど
両親に今でも愛されたいし
認めたくないけど
やっぱり、思い通りには愛されない
のです。現実は。
それを、感じたくないし、認めたくないから
両親を恨むかたちで、大人になった今でも
繋がりを自分で持っている
執着を自分でしている
のです。現実は。
リトリーブでは
その、感じたくない恐怖や悲しみ
怒りや絶望、苦しみをしっかり扱って
未完了を完了するサポートをします。
その結果として
両親そのものを、あるいは
両親に似ている自分を許して
執着から解放が起きることは
実際に、数多くあります。
-------------------
それでは、次回はもう一つの要素
人生脚本について書きます。
ぜひ、読んでくださいね!
愛着障害、うつ、人が怖い、ひきこもり、パニック障害など
心理カウンセリング・セラピーのお申し込み⇩