しつけと虐待
こんにちは!
リトリーブサイコセラピーという方法で
安心して幸せに生きる
ためのお手伝いをしています。
心理カウンセラー・セラピスト
藤本 あ礼です。
山梨への引越し準備
進めています。
家はダンボールだらけに
なってきました。
ところで、みなさん。
山梨県にも富士山があるの
知っていましたか!?
富士山が静岡県のもの
と思っている人が
実は案外多いんです。
(私もそうだったよ!)
しかーし!!
富士山は山梨県と静岡県の
両県にまたがってあるのです!
しかーも!!
千円札の裏側の富士山は
山梨県側から撮ったものらしいです。
確か、西湖だったはず。
お札が刷新されるそうですね。
富士山残るかなぁ。
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今日のブログは
『しつけと虐待』
です。
子どもに対する虐待のニュースが
最近増えてきました。
胸が痛くなります。
私は子どもがいないんですけれど
虐待としつけの違いって
わかっているようで
わかっていないなぁと思って
改めて考えてみました。
❑しつけとは
『発達心理学用語辞典』によると
しつけとは
「大人が子どもを
一人前の社会人に仕上げる目的で
日常生活における基本的な価値、
生活習慣、行動様式などを
子どもに体得させようとする行為」
と記載されています。
具体的には
どういうことなんでしょう。
児童精神科医の佐々木正美先生
の本が参考になったので
ご紹介します。
『子どもへのまなざし』福音館書店
---引用はじまり---
子どもが2、3歳と大きくなるにつれ
大人は少しずつしつけをしてまいります。
しつけというのは
こちらの希望や
社会のルールを
子どもに伝えることです。
たとえば
オシッコやウンチのとき
トイレに連れて行ったりして
あなたにここで
オシッコをして欲しい
ということを
繰り返し伝えることが
しつけです。
とても大切なことは
繰り返し教えながら
本当にあなたがここで上手に
できるようになるのはいつか
楽しみに待っていてあげるから
という気持ちです。
そして
その時期は自分で決めていいですよ
と言ってあげることです。
いちばんいけないのは
オシッコを教えるのに
「できるまで座っていなさい」
こういう態度です。
他の人がコントロールして
子どもに決めさせないことは
自律心の発達を最大に妨げます。
(中略)
親や保育者が
必要なことをくり返し
よく教えてくれて
上手にできるようになるのを
あせらず、いらだたないで
じっと待っていてくれることが
子どもの、人を信じ、尊敬し
自分に誇りや自信をもつための
基本的な感情を育てることになります。
そして
この基本的感情が
自分の感情や衝動を
抑制するための機能
--自律性--
を発達させるのです。
----引用終わり----
うーーーむ!!
なるほど!!
なかなか簡単に
実現できそうにないけれど
深いなぁと思いました。
❑あるクライアントさんの話
先生の本を読んでいて
あるクライアントさんのことを
思い出しました。
彼女は、自分の欲求を抑えきれない
お悩みがありました。
ある種の依存症です。
セッションの中で出てきたのは
乳離れの場面。
お母さんに
「もうお姉ちゃんなのに
いつまでもおっぱい恥ずかしいよ!」
と言われて
寂しくて悲しくて怖かったけれど
我慢して卒乳をした記憶が蘇りました。
小さな彼女にとって
自分のお腹を満たしてくれて
身も心も安心させてくれる
大好きなお母さんのおっぱいを
無理やり我慢させられた
奪われてしまったような
経験がありました。
彼女は、その寂しさや悲しみ不安を
無意識にずっと引きずっていて
他のもので埋めようとするけれど
満たされるのは一瞬で
結局、また寂しさが
戻ってきてしまうのでした。
その一瞬の満たされる感覚を求めて
あるものに対して依存症のように
執着をしていたことに気づいた
ということがあったんです。
そのことを思い出しました。
❑最後に
先生の本と自分の体験から
子どもの自律性を重んじて
忍耐強く待ち続けることが大切
ということはよくわかったけれど
幸せな家庭で
育ってきている人が
少ない今の時代
そこまで豊かに
子どもに合わせていくことは
なかなか難しいだろうなぁ
そう感じました。
これには、親御さんの愛着が
相当安定している必要がありますよね。
心に傷を持っている人は
自分のことで精一杯だから
自分以外の人に
余裕をもって接するのは
容易ではないでしょう。
周囲の人たちの助けも
絶対的に必要です。
だけど、こんな子育てができたら
みんな、どんなにか
幸せだろうって思います。
私も、自分の周りの
お母さんたちに
もっと心を寄せたいと思います。
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今日は長くなりました。
虐待については次回に
書くことにします。
愛着障害、うつ、人が怖い、ひきこもり、パニック障害など